2019年 明けましておめでとうございます。

Pocket
LINEで送る

明けましておめでとうございます。

  今年は新天皇の即位による改元の年。昨年80歳となった私は、「昭和」時代を50年、「平成」を30年、生きてきたことになります。人生100年時代にあやかれるとすれば、「次の年号」の20年はどんな時代になるのか。その最初の年となる2019年が、(ちょっと怖い気もしますが)楽しみです。

 世界では、国の覇権争いや企業のグローバル情報競争、人材獲得戦争、などの進展、そしてテクノロジーの急激な進歩拡大による第5の革新が本格的に始まる年と言えます。ちなみに、第5次革新とは、第一次・第二次産業革命、コンピュータ普及による第三次産業革命、生命科学の急速な進歩による第四次革命に次いで、「頭脳」が価値創出の根源となる時代だと日経新聞は解説しています。

 これから四半世紀、あるいは50年のうちに、AIが人間の知性を超える「シンギュラリティ」(技術的特異点)、あるいは「人類は、神の領域に踏み入れる」(ホモ・デウス)時代が来るとの予測もあります。 

 東洋思想の権威で、私が敬愛する田口佳史氏の、2019年の干支、己亥(つちのと い/きがい)の読み解きを肝に銘じて、2019年を意義ある年にしたいと念じています。   田口氏によれば:

前年の戊戌(つちのえ いぬ/ぼじゅつ)でどうしても繁茂してしまった枝葉をよりよく整理し、道筋をつけるのが今年です。「己」は三本の横線(三本の糸を表わしています)と二本の縦線(糸が意味しています。絡まないように区分しているところ)から成り、下手すると絡み合って厄介になってしまう糸の 乱れを正しおさめることを意味しています。

その時の要注意点は、「内」。自分自身を己「おのれ」というように、外側に左右されずに自分自身の乱れ、言い換えれば、人間としての道筋、家庭としての道筋、会社としての道筋を正すことです。

「亥」は、内に猛烈なエネルギーを内蔵していることを表わした字です。蓄積されたエネルギーを革新の為に使う。つまり破壊的行動に消費するのではなく、建設的行動に活用し、来たるべき時に備えることが大切です。
したがって2019年は、内に溜まったエネルギーをより良く活用する為の道筋を明示すること。そして、内なるところから乱れを正して、紀律をもう一度しっかりとさせること。
つまり、理念をより深く理解して、その実現の為にエネルギーを活用させる為の年なのです。

 私なりの解釈は、絞り込んだ仕事、得意分野に磨きをかけ、革新への道を突進する、です。

 新年に当たって、これまで啓発・教えを頂いた恩師や諸先輩方、仕事のチーム仲間、そして家族の暖かいサポートに感謝するとともに、あらためて2019年を、これまで手を広げて来た仕事を整理し、筋道を明確にした革新に取り組む年にしたいと念じています。

 1月13日からは、恒例のNRF(米国小売業大会)の、34年目の参加のために渡米します。その報告は、次回に。