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2023年 明けまして おめでとうございます。

本年の皆さまの ご多幸とご健康をお祈りいたします。今年こそコロナ感染が収束し、世界情勢でも 平和へむけた確かな歩みが始まることを 心から祈る元旦です。

ファッション・ビジネスでは、サステナビリティとファッションとの共存という大命題に、本格的に取り組む年にしなければ、世界に大きく後れを取ることになる。これを業界あげて推進したい、と願っています。

今年の干支は、癸卯(みずのと う/きぼう)

東洋思想研究家の田口佳史氏の解説によれば、

「癸」=みずのと、「揆」はものを「はかる」という意味で、はかるには規準が必要となることから、「のり」 規則の則の意味ともなり、諸事を取り仕切る意味ともなる。国を取り仕切るは「総理」、各企業を取り仕切るは「社長」、これみな「揆」である。 したがって今年はトップが諸事 取り仕切れるかが問題となる。取り仕切れなけ れば「一揆」ということになる。

「卯」=う は、真ん中の二本の棒が門柱を表わしており、これまで閉じられていた門が、今年はじめて開いた。開いてみれば中は、いまだ未整備、雑草や樹木の 無駄におい茂った野原がある。これを整備開拓して有効地にする意味がある。

「癸卯」では、何らかの新しい可能性が出てくるが、これを見事に開拓出来るか どうか。また、正しい道理に則っとり、諸事が進めば、順調な年にもなろうが、 少々でも誤まれば混乱ともなり、一揆ともなる。 

2024年の干支 「甲辰」 (きのえ たつ/こうしん)は、天災の意も読めるので、大混乱になる。そこで何とか 2023年を平穏に乗り切りたいものである。

とのことです。

どんな年になるのか? ファッションのワクワク感や情緒的価値を大事にしながら、サステナブルでもある産業にする、という、新たな「卯」の門を開き、これを整備開拓して〝有効地”にする年になることを念じています。

今年もどうぞよろしく、ご支援とご指導をお願い致します。

    2021年 新年のご挨拶

新春のお慶びを申し上げます  202年元旦

本年が皆さまにとって、健康で穏やかな一年になりますように。

2021年が、苦労を強いられた2020年からの決別と、新たな飛躍の年になることを念じつつ、読者の方々の益々のご活躍をお祈りします。

昨年は、人と自然の関係について、深く考えさせられた年でした。野生動物や気候変動、食物の獲保と繊維ファッション原材料の両立、再生/再利用やシェアリング、などなど。  また、クリエ-ションや歴史・文化が人の心を躍動させたり、安らかな落ち着きをもたらす大きな力になることにも、改めて気づきました。私自身、コロナ禍のStay Homeに努力しつつ、細心の注意をはらって 「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」 に 出向き、草間彌生や村上隆や杉本博司など日本が誇る芸術家たちに感動し、あるいは、はとバスの「秋風かおる東京紀行」で日本文化や江戸情緒を楽しんだりの、日本再発見をしました。

Covid-19パンデミックで、日本でもようやくデジタル・トランスフォーメーションも始まりました。拙著 『Fashion Business 創造する未来~ グローバリゼーションとデジタル革命から読みとく ~』 で強調したディスラプション(創造的破壊)が加速する事も、不幸中の幸いです。

恒例のNRF(米国小売業協会 )BIG SHOWは、1月12日からリモートで開催されます。今年はコロナ後の世界に向けてどのようなメッセージが発信されるのか、楽しみです。

 本年が、新しい未来に向けて、好奇心と革新への挑戦に満ちた年になりますように、あらためて祈るお正月です。

                                                                          尾原蓉子

2019年 明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

  今年は新天皇の即位による改元の年。昨年80歳となった私は、「昭和」時代を50年、「平成」を30年、生きてきたことになります。人生100年時代にあやかれるとすれば、「次の年号」の20年はどんな時代になるのか。その最初の年となる2019年が、(ちょっと怖い気もしますが)楽しみです。

 世界では、国の覇権争いや企業のグローバル情報競争、人材獲得戦争、などの進展、そしてテクノロジーの急激な進歩拡大による第5の革新が本格的に始まる年と言えます。ちなみに、第5次革新とは、第一次・第二次産業革命、コンピュータ普及による第三次産業革命、生命科学の急速な進歩による第四次革命に次いで、「頭脳」が価値創出の根源となる時代だと日経新聞は解説しています。

 これから四半世紀、あるいは50年のうちに、AIが人間の知性を超える「シンギュラリティ」(技術的特異点)、あるいは「人類は、神の領域に踏み入れる」(ホモ・デウス)時代が来るとの予測もあります。 

 東洋思想の権威で、私が敬愛する田口佳史氏の、2019年の干支、己亥(つちのと い/きがい)の読み解きを肝に銘じて、2019年を意義ある年にしたいと念じています。   田口氏によれば:

前年の戊戌(つちのえ いぬ/ぼじゅつ)でどうしても繁茂してしまった枝葉をよりよく整理し、道筋をつけるのが今年です。「己」は三本の横線(三本の糸を表わしています)と二本の縦線(糸が意味しています。絡まないように区分しているところ)から成り、下手すると絡み合って厄介になってしまう糸の 乱れを正しおさめることを意味しています。

その時の要注意点は、「内」。自分自身を己「おのれ」というように、外側に左右されずに自分自身の乱れ、言い換えれば、人間としての道筋、家庭としての道筋、会社としての道筋を正すことです。

「亥」は、内に猛烈なエネルギーを内蔵していることを表わした字です。蓄積されたエネルギーを革新の為に使う。つまり破壊的行動に消費するのではなく、建設的行動に活用し、来たるべき時に備えることが大切です。
したがって2019年は、内に溜まったエネルギーをより良く活用する為の道筋を明示すること。そして、内なるところから乱れを正して、紀律をもう一度しっかりとさせること。
つまり、理念をより深く理解して、その実現の為にエネルギーを活用させる為の年なのです。

 私なりの解釈は、絞り込んだ仕事、得意分野に磨きをかけ、革新への道を突進する、です。

 新年に当たって、これまで啓発・教えを頂いた恩師や諸先輩方、仕事のチーム仲間、そして家族の暖かいサポートに感謝するとともに、あらためて2019年を、これまで手を広げて来た仕事を整理し、筋道を明確にした革新に取り組む年にしたいと念じています。

 1月13日からは、恒例のNRF(米国小売業大会)の、34年目の参加のために渡米します。その報告は、次回に。