「留学する日本人が減っている」 事がたびたびメディア等で取り上げられます。ビジネス活動はますますグローバル化しているにもかかわらず、です。このままでは大変、と、日本の大学も短期留学制度を取り入れるなど、変革に取り組んでいます。しかしグローバルに活躍出来る人材の育成には、旧態を脱したカリキュラムと現場体験を盛り込んだ、戦略的アプローチが必要です。
FIT の GFM(Global Fashion Manaagement)コースは、ファッション・ビジネスでのグローバル人材育成で、世界に類の無い優れたプログラムを持っています。日本FIT会では、今年も FIT/GFM 紹介を中心とする「留学セミナー」を開催します。テーマは「ファッション・ビジネスで、グローバルに活躍する」。 詳細は 日本FIT会HP http://fitkai.jp を見て頂きたいのですが、概要は下記です。
開催日時:11月25日(火)18:30~20:30
講師:FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)大学院ディーン(院長)のM・デイビス博士
FIT大学院GFM(Global Fashion Management)コース学科長 P・エルスワース教授
FIT卒業生 江草未由紀氏(住友商事広報部部長代理)、都筑千佳氏(WWDジャパン編集長)
場所:ユニクロ本社(東京ミッドタウン大会議室)
GFMコースは、3 年以上の職務経験のある社会人を対象に、基本カリキュラムに加え、ニューヨーク・パリ・香港での各3週間の集中講座と現場視察を組み込んだ教育をしています。 目的は、
① 競争が激化するアパレル業界のプロの育成
② グローバルかつ相互関連が深まる世界のファッション関連業界の展望を示す
③ エグゼクティブ教育の欠落を埋める、 です。
「エグゼクティブ教育の欠陥を埋める」というのは、理論偏重になりがちなビジネススクールの MBA 教育に対して、実学を行う、という意味です。したがって学位も MBA ではなく MPS (Master of Professional Studies)なのです。
基本カリキュラムも多面的です。
Business Policy(経営方針/ ビジネスポリシー)、Production and Supply Chain(製造・サプライチェーン)、Digital Marketing(デジタルマーケティング)、Finance (金融)、Politics and Trade ( 政治・貿易)、International Business and Culture (国際ビジネス・ 文化)、Fashion for Global Markets (グローバルマーケットに対応するファッション)、などがあります。
3大陸での集中セミナーによる研修(画像参照)では、フランスの IFM 校をベースに「ラグジュアリー・ビジネス」を。香港では香港工科大学をベースに 「生産、中国の消費者、中国本土、製品開発、マーケティング」を。ニューヨークの FIT では、「財務、マーケティング、テクノロジー、リテーリング」を、それぞれ第一線の経営者や現場訪問で学びます。
今回の FIT/GFM セミナーでは、米国における大学院教育をディーンが、GFM コース概要を学科長が説明。さらに、現在ここで学んでいる 3人 の日本人からのビデオ・メッセージが紹介されます。
このコースには、ファーストリテイリング社(ユニクロ)の留学奨学金が、日米カウンシルの TOMODACHI プロジェクトとして設置されており、現在学んでいる 3 人は、その 1 期生及び 2 期生です。全員女性ですので、次回は男性にも是非チャレンジをして頂きたいと願っています。
セミナーの対象者は、グローバル・キャリアをめざして留学を希望する人、企業あるいは教育機関で人材育成や学生の留学指導に当たって居られる方々です。
留学志願者ばかりでなく、業界や大学関係者にも、この機会に、益々激化するグローバル競争に打ち勝つ人材の育成のありかたを、FIT の GFM に学んで頂ければ、嬉しいです。