グローバル化が目に見えて進んでいます。経済やビジネス、文化交流などでグローバル化が進むと、それを行う人間が必要になりますが、日本ではその人材が圧倒的に不足しています。

WEFでは、第5回シンポジウムを、「グローバルに活躍する――日本が変わる 目線を上げよう――」のテーマで11 4 日に開催することにしました。(詳細は WEFホームページ

をご覧ください。)

 基調講演者には、グローバルに活躍しておられる女性エグゼクティブお二人をお招きします。吉田晴乃 BT ジャパン社長と 石倉洋子一橋大学名誉教授です。吉田晴乃氏は、日本の男性社会の象徴的な重厚長大企業の業界団体である経団連で、この春、初めての女性役員に就任されたことで、話題を呼びました。

 グローバルといえば、これまでのファッション関連業界では、素材や製品の輸出入や海外生産、ブランド提携など、モノ を調達する活動が中心でしたが、最近では、カネ (金融)の国際化に加え、ヒト の国際化が目立っています。訪日外国人への急増や、小売業の海外展開、あるいは外資系企業や海外で働く人の増加など、顧客あるいは働き手としての人材のグローバル化が始まりました。この潮流は、これからの企業や個人のあり方を大きな変えることになるでしょう。特に女性は、環境変化や異文化への対応力で、男性をしのぐパワーを持っており、グローバル化は女性にとって大きなチャンスをもたらすものです。

 今回のシンポジウムは、自分自身が海外で仕事をする、あるいは外資系企業で働く、ということでなくても、グローバルの視点・視野を持って仕事に取り組むことで、キャリアを通して成功していただくことを願った企画です。

 講師の吉田晴乃氏は、NTTをはじめ、米国やカナダの通信テクノロジー企業で活躍され、現在のBT、すなわち、ブリティッシュ(英国)テレコム・ジャパンの社長になられた方ですが、シングルマザーとして、育児と仕事を両立も達成して来られた、しなやかなバイタリティの持ち主です。

 石倉洋子氏は、ハーバード・ビジネススクールの博士号を日本女性で初めて取得した経営学者ですが、組織に属するというよりは、フリーな立場での柔軟な活動を通じて、ダイバーシティ時代のキャリア作りに関する明解な考え方を身につけ、実践して居られる方です。ダボス会議などでも活躍するかたわら、 「世界級キャリアのつくり方」 や「世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ」の著書で多くのファンを持っておられます。

 折しも日本は、「女性が輝く社会」を目指す安倍政権下で、女性活躍推進法案も可決。来年 4 月以降、企業は、女性管理職比率の目標値設定と公表を求められることになります。

 このシンポジウムを、ぜひ、多くの人に活用いただきたいと願っています。